力加減を学ぶ

  • 空手を通して学べること。
    それは、力加減を学ぶことです。

    たとえば空手の稽古の中には、
    ミットというクッションを道場生が持ち合って、技を実際に出す稽古があります。

    組手がやりたい道場生はもちろん、型がやりたい道場生にとっても大切な稽古です。

    ミットは道場生で協力して、持ち合います。
    その日来ている道場生同士でペアになり、ミットを持つので、

    この子が持ってくれるミットには、どれくらいの力で技を出していいのかな?と、コミュニケーションをとりながら、考えていかないといけません。

    最初は軽く、様子見で。
    相手の様子を見ながら
    「このくらい強くても大丈夫?」
    「もっと強く技を出して良いよ!」
    など、やりとりをしあいます。

    このやりとりの中で育まれる能力は
    自分の力が、相手にどれだけダメージを与える可能性があるかを考える能力。
    大事な仲間同士ですから、相手を傷つけないためにはどうしたらいいか?
    意識して、力の加減をしていく能力だと思います。

    社会の中で、人間関係の中で、人との関わりの中で。自分にその気がなくても、相手を傷つけてしまう可能性がある。
    それを意識できることは、とても大切な視点だと思います。

    学校生活や部活、遊んでいるときに
    そんなつもりはなかったのに同級生を大怪我させてしまった…

    大人になって
    注意されてカッとなって手を出したら、大惨事に…といった事件は日本中で起きています。

    本人は「そんなつもりはなかった」かもしれません。

    だけど自分がとった行動が、相手にダメージを与え、取り返しのつかないことになったのは事実です。

    たった一発かもしれません。
    でも、現実は、大問題になって、傷害罪や殺人罪になることだってあります。

    自分の力がどれくらいのパワーがあるのかを考える能力 

    相手を傷つけないためにどうしたらいいかを考える能力

    状況を見ながら適切な力加減ができる能力は、とても大切な能力だと思います。